ずぼら駐妻のベイエリア備忘録

サンフランシスコ郊外での駐妻兼学生の記録

ベイエリアでの家探し

駐在員の家探しは会社が見つけておいてくれる、もしくは、駐在員が家族より先に渡米して自分で見つけて生活環境を整えておく、というのが一般的のようです。

が、うちの場合、会社から家は自力で見つけてねと言われました。そして夫からは一緒に渡米して家探してねと言われました。

周りの協力を得つつ、なんとか自力で良い感じのアパートを見つけることができたので、体験談を交えつつ記録したいと思います。


ベイエリアの家探し事情

前に駐在していたから教えてもらったり、こちらに来て知ったりした、家探しをする上での基礎知識をまとめておきます。

  • ベイエリアでは不動産屋さんを通さずに物件サイトであたりをつけて、物件の管理者に個人的にアポを取って内見に行くのが一般的。
  • 最近(2016年夏)は落ち着いてきたらしいが、ベイエリアは高所得のIT技術者の流入で家賃が高騰しており、完全な売り手(貸し手?)市場となっている。現地のアメリカ人もサンフランシスコ湾の西側(サンフランシスコ~サンノゼエリア)はあきらめ、橋を渡った対岸のイーストベイに家を買うことが多くなっているらしい。
    そのせいでSan Mateo Bridgeやその周辺のフリーウェイ101は通勤時間帯に大渋滞。特に夕方は16時ぐらいから既に渋滞。
  • 新築物件が少なく、築年数がたっていても内装をリノベーションして使い続けている物件が多い。
  • アパートは個人所有のものと、不動産会社が開発したものとがある
    個人所有・・・比較的古めの物件で、街の中心部(ダウンタウン)に近いエリアに多い。リノベーションされているかはアパート・部屋による。小規模な建物で駐車場が狭く1台分しかなかったり、路上駐車となることも多い。大家さんが同じ建物内に住んでいることもある。
    不動産会社所有・・・最近建てられた建物が多い。郊外に多いため、車がないと不便。大規模な建物で駐車場も広めで複数台分のスペースがあることも。ルールが厳しく、自分でできそうな家のメンテナンス(電球の交換など)でも管理者に依頼しないといけない物件もある。

家探しの流れ

1.現地の土地勘をつかみ、エリアを絞る

現地駐在経験者や今駐在しているからエリアの情報を得る。もしくはGoogle Mapで見てみる。道路にゴミが落ちていたり、建物に鉄格子が嵌っているところは治安が悪い。

2.物件探し

物件サイトで希望条件に合う物件を検索。優良物件はすぐになくなってしまうので、頻繁にチェック。

◆利用した物件サイト◆

SF bay area apartments / housing rentals - craigslist
投稿数がダントツのエリア掲示板。家探し以外にも仕事などなんでも探せる

Find Apartments for Rent and Rentals - Get Your Walk Score
ペーパードライバーには有り難いサイト。移動手段が徒歩の場合どれぐらい住みやすいか数値でわかる

trulia
スマホ用のアプリもあって見やすい。写真が豊富でイメージが湧きやすい


◆探した条件◆

・2BR(2 Bed Room)
日本でいう2LDKです。日本だと2人暮らしなら1Bed Room=1LDKで十分な気がしますが、アメリカは家具が全体的に大きめなので2Bed Roomで探して正解でした

・No Pet, No Smoking
ペット不可・禁煙。もちろん入居前に掃除は入りますが、Pet OK, Smoking OKだとダニやシラミ、臭いが残っていることもあるらしいです・・・

・歩いていける距離にダウンタウンがある
私がペーパードライバーなので、徒歩圏内にスーパー・図書館・駅がある物件を探しました。


ちなみに住み始めてから散歩してみると、いろんなアパートに「LEASE」の看板が出ていて、ネットに出ていない空き物件がかなりありました。渡米後のバタバタ時期にじっくり歩いて空き物件を見つけるのは難しいと思いますが、足で探した方が良い物件が見つかるかもしれません

 

3.内見のアポ取り

物件サイトに掲載されている連絡先(管理者)に内見したい旨を連絡(メール、電話)

メールアドレスが記載されていることもありますが、あまり返信率がよくありませんでした。なので結局ドッキドキで電話してアポを取ることになりました。今住んでいるアパートも電話でアポを取って内見したところです。ベイエリアは移民が多いので管理者もカタコト英語に慣れているので、なんとかなります。


4.内見

物件サイトには間取図がなく、掲載されている写真もイマイチなものが多いので内見が重要。内見の際のチェックポイントは日本とだいたい同じだと思いますが、それに加えて下記をチェックしました。

◆内見時のチェックポイント◆
・ランドリー(洗濯機・乾燥機)
アパートでは洗濯機・乾燥機は各部屋についていることもありますが、共用が多いです。洗濯物は外に干さないのが一般的なので、日当たりを気にする必要はないのですが、その分ランドリーはチェックしておいた方が良いです。

場所: ランドリールームがアパートの外にある場合もあります(雨が少ないからでしょうか)夏は良いですが冬は寒くて、洗濯がおっくうになりそう・・・物件サイトにランドリールームの場所が書いてあることもありますが(例:laundry in bldg→建物内、laundry on site→敷地内)、書いていないことも多いので内見時に要チェックです。

台数: うちの場合2人ぐらしで週2回洗濯、1回につき洗濯30分・乾燥45分かかります。台数が少ないとこれに待ち時間がプラスされてけっこう時間が取られちゃいます。あと台数が少ないと、洗濯・乾燥が終わってすぐに取りに行かなかった場合、次に待っている人が勝手に取り出して上に乗せてる場合もあります。(ホテルでも同様のことがあり、靴下が片方なくなりました)

 

・水回り
キッチン・洗面所の実際に蛇口をひねって、綺麗な水が出るかチェック。配管が古い物件は茶色い水が出ることもあるらしいです・・・

・お風呂
うちは夫婦ともにお風呂好きなので、バスタブがある程度の深さがあること、お湯が潤沢に使えることも条件にしました。物件によっては一日に使えるお湯の量に限りがあることも。

5.申し込み

必要書類をアパートの管理者に提出。人気物件は早い者勝ちだったり、複数の申込から審査されることもある。

◆提出書類◆
・申し込み書(Application Letter)
内見の際にもらった書式を埋めてFAXしました。本当はこれを提出する時に申し込み料(Application Fee)も必要だそうです。(住もうとしている人それぞれに必要。うちの場合二人分)なぜか私たちの場合は不要で最初の家賃を支払う際にまとめて払いました。

・雇用証明書・収入証明書
会社に頼んで準備してもらい、物件の管理者にメールで送りました。

6.契約

アパートの管理事務所(うちの場合はアパートの1階の一室)で契約書にサイン、部屋のカギをもらう。
契約の際にはさすがに不安なので夫の会社の総務系の方に同席してもらいました。サインした書類は全部で10個ぐらい。賃貸契約(RESIDENTIAL TENANCY AGREEMENT)の他にルールを書いた書類にもサイン。サインは全部で20箇所ぐらいだったかな・・・さすが契約社会!!!サインはどんどん適当になっていきます。私達はフルネームを筆記体で書いてましたが、サインはフルネームを書く必要はなく、First Name(名前)だけとかFirst Name(名前)+Family Name(苗字)の最初の文字だけとかでも良いらしいです。できるだけ簡潔なサインを用意しておくことをおすすめします。

 

7.入居

入居時に「MOVE-IN/MOVE-OUT ITEMIZED STATEMENT」という室内の状態を記入した書類を渡されて、そこに気になる点は追加してコメントを書いて下さいと言われました。契約社会で訴訟社会でもあるので、退去時に問題などにならないよう、既についていたカーペットのシミや棚の傷などは全てコメントしました。何を書いたかは別の記事にまとめました。

zuborausa.hatenadiary.com